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こんにちは。
ダンスノットアクト兼アルティナのおかだです。
先日、パラダイス山元さんが店主の会員制高級紳士餃子
「蔓餃苑」へ連れていってもらいました。
平常は休業・臨時営業といわれるこのお店。
マンボ奏者でもあるパラダイス山元さんの都合に合わせ、
会員の客一組だけが彼のつくった絶品餃子を食するという、
今の日本ではありえないくらい貴重な体験ということで、
友人4人が期待にうち震える子羊よろしくテーブルを
囲んだとご想像ください。
食べたのはなんと!餃子のフルコース。
1) 焼餃子
2) ゼナキング入り(!)餃子
3) チーズクオーターパウンダー
4) 大葉クオーターパウンダー
5) 海鮮餃子
6) おかひじき焼餃子
7) 餃子イタリアーノ
8) パラダイス家の野菜餃子
9) キーマカリー餃子
10) デザートのモツアン餃子
…と、食べに食べた10餃子!
餃子のクリエイティビティを骨の髄まで、
いや、胃袋の奥底まで叩き込んでくれました。
ゼナキング入りというのは言わずと知れた大正製薬の
あの「ゼナキング」が練り込まれている餃子ですが、
これが意外や意外、薬膳のような独特の風味が
異国情緒を醸し出しているではありませんか。
キワモノだと思っていた役者が別ジャンルで世界的な
評価を受け輝いた瞬間をかいま見るよう、とはこのこと
でしょうか。
また、「餃子にニラなんてもう古いと言わせちゃう」と
山元さんが豪語するおかひじき餃子は、官能的とも
いえる新たな歯ごたえが楽しめるモノ。
さらに野菜餃子は、またしても山元さんが豪語した
「醤油につけるなんてもう古いと言わせちゃう」の
言葉通り、餃子をちりめんじゃこ&海老辣油にまぶして
食べる一皿。その複雑美味かつ繊細な味は確かに
醤油時代の終焉を感じさせるに値するものでした。
これらの餃子すべてを独力でつくりあげた山元さん、
「エルブリを超える!」と豪語していましたが、
(彼は餃子に関しては豪語を惜しまない人でした)
確かにものすごいアイデアと実験を繰り返したことは、
料理素人の私でもよく分かります。
クリエイティブであること。
そこには愛情と発見と試行錯誤が必要なんだ、と
48年の生涯で最も苦しくなったお腹をさすりながら
あらためて考えた帰り道でした。
あぁ、でもこのブログ書いているとまた食べたい
気持ちがムクムクとムクドリのように…。