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こんにちは、企画演出部の上野です。
人生初の一等賞をとってから早3ヶ月半。
とうとう「カンヌ国際広告祭」、
つまり、「ヤングクリエイティブコンペティション本選」に
フィルム部門日本代表として行ってきました!
(詳しくは、「No.83:日本代表になりました」の記事をご参照ください。)
 http://www.dancenotact.com/news/2011/03/no83.html
そもそもカンヌ国際広告祭(Cannes Lions International Festival of Creativity)というのは、世界中から話題となったCMやプロモーションがエントリーされ、期間中に審査・スクリーニング(全エントリー作品の上映)・授賞式が行われる世界最大級のフェスティバルで、参加するだけでも、かなりの刺激をもらいました。
ヒラメキ溢れる作品、人を動かすアイディア、エネルギーに満ちた人々。
大会の正式名称から「Advertising」がなくなり、代わりに「Creativity」がおかれた今年の受賞作品はどれも、既存の広告の枠にとらわれない、シンプルでありながら秀逸なビッグアイディアが目立っていたように思います。
さて、そんなお祭り騒ぎのなか、ある意味全くの別軸で開催されるのがヤングクリエイティブコンペティションです。
世界各国(今年の参加は41カ国)の予選を勝ち抜いた28歳以下の若手クリエーター2人組が、その場で出されたお題に対して1〜2日でアイディアを出し、作品として完成させ、提出、翌日には審査され入賞が決まるという超ガチンコな戦いなのです。
出場者は、せっかくリゾート地に来ているのに、戦いが終わるまでは気が気ではありません。私たちが参加した「フィルム部門」は一番最後の日程だったため、正直、のんびり南仏をエンジョイ♪ なんてことは全くできませんでした。
で、ガチンコ勝負の結果はどうだったのか、ですが・・・
残念ながら、入賞(上位3位)は果たせませんでした。
入賞した3作品はどれも、問題点を明確に設定し、誰でも行動に移せるような、提案性のあるアイディアを、分かりやすくシンプルにまとめたものでした。
そのなかでも優勝作品(USA Hispanic)はナレーションを一言も入れず、ドキュメンタリー的手法で、説得力とインパクトのある映像に仕上げており、セレモニーで流れたときも盛大な拍手をもらっていました。
※入賞作品はこちらの「Film」からご覧になれます。
http://www.canneslions.com/work/younglions/
私たちは、事前に決めていたスケジュール通りに走ることが出来ず(いちばん避けたかったことでしたが、)結果、自分たちのなかで100%納得のいく作品を提出することができませんでした。
日本で、現地で、たくさんの方々にサポートしていただいたにも関わらず、
本当に申し訳なく、悔しい気持ちでいっぱいでした。
敗因は色々あると思います。
でも確かなことは、やはりまだまだ、自分は実力不足だということ。アイディアは水物と言えど、それは事実です。誤解を恐れずに言えば、冷静に身の程を知れてよかった、という側面もあります。
しかし優勝作品が全く手の届かないアイディアだったかというと、そんなこたぁない!と、生意気ながら思います。
なので、へこたれつつも、頑張ろうという気持ちがわいてきているのです。
帰国し、無念の報告メールをした私に、ある人が一行で返してきました。
「負けたことがある、というのが、いつか大きな財産になる。」
これは某超名作バスケ漫画に出て来る名台詞のひとつです。
作品内では、完全無敵のチームがまさかの敗北をしたときに、監督が選手にかけた言葉なので、そのままの意味で引用するにはあまりにもおこがましいのですが、この言葉のとおり、悔しさは機動力に、反省は成長に、敗戦はリベンジのチャンスに変えて、この経験を、きちんと自分の財産にしていくことが、これから私がすべきことだと思っています。
貴重な体験から学んだことを活かしてこれからも頑張って行きたいと思いますので、
何卒よろしくお願い致します。
最後に、私たちを応援・サポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。