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aLTENa 石井です。
ファインディング二モを見たころから、
浅場のサンゴ(通称:ミドリイシ)の飼育をはじめました。
 *装飾品になるピンクのサンゴは、深海ものです。
サンゴを育てる上で気になるのは、水質と水温です。
そして、僕の気になるキーワード「硝酸塩」と出会いました。
水槽はろ過をして水をキレイに保ちます。
アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩とバクテリアが
有害なものをより無害なものに分解してくれます。
最後に残るのは、毒性の弱い硝酸塩。
それでも、サンゴにとっては有害・・・。
水道水にも硝酸塩濃度の安全基準があるのですから、
サンゴ以外の生き物にとっても有害です。
この硝酸塩は水の上にもあります。
肥料は、科学も有機も分解され、
野菜や土の中に硝酸塩がたまります。
牧草→牛→ミルクとこんな受け渡しも起こります。
しかし、自然にはすごいバクテリアがいました。
低酸素または無酸素のなかで硝酸塩を
水素と窒素ににしてくれるすごいやつ。
ちなみに水槽では、10cmくらい厚く底にひいた砂の中で
還元をさせるようにします。
還元されるペースはとてもゆっくり。
アンモニア→硝酸塩の生産ペースはとても早いので、
餌を控える、魚は入れ過ぎないなどの管理が必要になります。
自然は、うまく自然の中で循環するものだと、
あらためて感心します。
そういえば、魚が獲れなくなった漁村で植樹を始めた漁師さんがいたそうです。
最初は皆に馬鹿にされたそうですが、結果魚は戻ってきたとか。
その土地にはその土地の、
水槽なら水槽の、
生態系を守ることは大事なのだと思いました。
さて、2010年は生物多様性条約第10回締約国会議で
日本が議長国です。
ずっと先も変わらぬ地球のため、がんばれ日本!
ずっと先も、きれいなサンゴ礁が見たいです。