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No.117:広州モーターショー

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中国オフィスの相馬です。
先日、広州モーターショーに行ってきました。(12月2日まで開催中)

以下は、あくまでも相馬個人の意見ですので参考程度にお読みいただけると幸いです。

中国でのメインのモーターショーは、隔年で北京or上海と順番に開催されるモーターショーなので、広州モーターショーというのは、位置づけとしては地方モーターショーになります。ただ、日系メーカーにとって広州という場所は最初の進出地であり、多くの合弁会社が広州の会社になっていることもあり、かなり重要拠点となっています。日本で考えると、仮にHONDAと日産も愛知県を本拠地としていたら、名古屋モーターショーが重要になる(?)というイメージですね。

地方モーターショーとはいえ、広州モーターショーの会場の大きさは東京ビッグサイトの2倍近い面積で行われていて、その入場者数は48万人(ちなみに東京モーターショーは84万人)の規模になります。

中国には当然、中国メーカーもあり、日系メーカーは外車になります。つまり、アウディやVWをはじめとする欧州勢、フォードなどのアメリカ勢や、現代などの韓国勢と同等の扱いになります。

そして、今回のタイミングは世界一の販売台数を誇る中国において、例の日中間の問題を受け、日本製品不買運動が強まり、10月にはトヨタ・日産・ホンダの販売台数を合わせても12万台に落ち込んだ時期でもあります。この水準は現代自動車一社よりも少なく、トヨタは中国メーカーよりやや下回り、ホンダに至っては中国メーカーの約半分というもの(ちなみにVW26万台、GM25万台です)。かなり厳しい情勢下での初めてのモーターショーという事で、車メーカーのみならず、様々な日本の企業が、中国において現在日系メーカーがどのように受け止められるか?という試金石として注目を集めるものとなっていました。

会場での雰囲気から見る結論としては、日系メーカーにもきちんとお客さんは入っていましたし、メディアでもキチンと日系メーカーのことを取り上げていて、反日感情というのは、モーターショー会場においては少なく見えました。ただ、広州という場所柄、香港に近く、南に位置する(政治色が比較的薄い地域と言われています)ことは、考慮する必要があるので、今後の動向を引き続き注目して行く必要はあると思います。ですが、トヨタも中国での活動を強く進めていくという声明を発表しましたし、日産も回復傾向にある、というレポートを出しましたので、少しは見通しが明るくなってくる兆しが見えてきました。

会場の内容に関しては、日本メーカーの頑張りが目立っていたように思います。
過去最大規模のブース面積を日本メーカーが誇っていたので、かなり日本メーカーが本気だということは示せたと思います。

各社プレス発表のメインはエコカーということになっていたのですが、この分野が日本メーカー強みだ!という認識が皆さんがお持ちだとしたら、中国のモーターショーに来られるとビックリされると思います。欧米メーカーはもちろん、中国メーカーまでEVを含むエコカーを全て揃えているのです。そして、エコカーに対する中国人の考え方を正しく認識してもらうことが、本当に難しい課題だと、改めて考えさせられます。

中国人の多くは、エコカーというのは、パワーが無くて、しっかり走らないクルマだと認識しています。その割に高い!というイメージです。なので、この認識の状態では、日系メーカーのエコカーの技術がすんなり販売台数増加には繋がりにくいのが現状だと感じます。ガソリンも決して安くは無いんですけどねぇ(1リットル100円くらいです)。まだまだ、クルマが当たり前のものになって歴史が浅く、エコに乗るという事より、クルマらしく乗る(走る)ことに意識が強い気がします。そんな背景もあり、会場で人気があるのは、SUVなどがメインになっていて、一般の日になってしまうと、エコカーはメインではなくなってしまったように見えました。

その辺りを意識しているのかは分かりませんが、シボレーなどは、プレスの日は芝生を敷いてエコカーを全面に打ち出していたのに、翌日の一般の日になると、芝生も殆ど無く、普通のクルマを全面に打ち出していたのが印象的でした。

などなど、中国ならではの価値観も見られた楽しい視察でした。ただ、世界中変わらないのは、一番人気は美人コンパニオンということで、カメラ小僧の視線を釘付けにしていました。なんか、そういう部分は妙に安心したりしてしまいました。

次回、また面白い事などがありましたら、報告させて頂きます。

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