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急に寒くなってきましたね。
こんにちは、CG部大塚です。
突然ですがみなさん、小さいころの夢を覚えていますか?
よく読んでいた本はなんでしたか?
何をして遊ぶことが一番好きでしたか?
仲良しだった子の名前を覚えていますか?
好きな子はいましたか?その子のどんなところが好きでしたか?
うれしかったことは?悲しかったことは?
楽しみにしていたテレビ番組は?
質問ばかりになってしまいましたが、私は最近これらのことを含め、自分の幼少時代のことをよく考えます。
きっかけは、月一でボランティアとして参加している小学生対象の自然教室です。
この教室の内容は、ざっくりいうと子ども達と山や公園でネイチャーゲームをして遊ぶものです。
例えば枯れ葉や枝を集めてそれが自分には何に見えるか考えてみたり、木に縄をつるして自然のぶらんこを作ったり。
自然にふれあいながら木や鳥や季節の移り変わりを学んだり、友達を作ったりします。
私は体力も無いし、子ども達にはなめられてばかりで、背中にのっかられたりけられたりからかわれたり、めちゃくちゃです。
教室の進行はあまり手伝えていない気もしますが、毎回楽しく参加しています。
恥ずかしがりやの子、目立ちたがり屋の子、甘えっ子、悪口ばかり言うけど優しい子。
色んな子ども達と遊んでいると、私もこんなことしていたな、あんなこと思っていたな、と昔の自分を重ねて見ているときがしばしば。
記憶がある限りの自分の夢をたどると、
ケーキ屋さん(…)→漫画家→童話作家→イラストレーター→絵本作家…と考えいたのは高校生のときだったかな。
とにかく暇があれば絵を描いたりお話を描いたりしていたのが理由、…といえばそうなのですが、決してそれだけではなくて。
自分の絵を誉めてくれた親や友達やたくさんの人たちの言葉や笑顔、絵がうまくてあこがれていた友達の作品、大好きだった絵本や小説やまんがたち、夢中で見てたアニメ映画、そんなものたちがたくさん集まって私に漠然と「なにか人を楽しませるものをつくる人になりたい」という夢を抱かせてくれたのだと思います。
そのときはそうとは思わない、ほんの小さなことがひょんな道しるべになったりするんだよなあ、
と改めて思ったわけです。
そしてまた、たくさんの人に見てもらえるものづくりに関われている今の自分の立場に気づき、色んな人やものに感謝せんといけないなあ、とも思います。
今の私があるのは、形があったりなかったりするたくさんのものに導かれていたからなんだなあ、なんて。ありがたやありがたや。
ボランティアとはいいますが、現在の自分の立場を客観視させてくれたり、この子達に楽しんでもらえるものをこれからも作っていきたいなあ、なんてやる気が出たり、もらってばかりなんです。
そんな役立たずみたいな私ですが、教室の内容をまとめたものを一枚の新聞にして毎月子ども達に渡しています。
上記の写真はそれを写したもので、みんなで梨狩りに行ったときのことを書いています。
まだ形づくる前のねんどみたいに可能性のかたまりである子ども達に、きっかけのきっかけにすぎない何かでいいからプラスの影響を与えてあげたいなあ、何か夢を持って大きくなってほしいなあと、気持ちだけはたくさんこめて作りました。
みなさんも機会があったらちょっと立ち止まって小さな頃のことを思い出してみてください。
今の自分と、あの頃思っていた未来の自分。
どれだけ離れていても、近づいていても、新しい発見があるかもしれません。