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No.57:若冲 JAKUCHU

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CG部 帆足です。
10年ほど前に、京都国立博物館で「没後200年 若冲」展を見て以来
伊藤若冲という画家が好きになりました。
伊藤若冲は江戸の中期、だいたい200年くらい前に活躍していた絵師で、当時の日本画の本流からズレた、独創的で緻密かつ濃密な作品を数多く残しています。

私は子供の頃から百科事典やカタログ、絵本「だるまちゃんとてんぐちゃん」など、色々なものが並んでいる本やポスターを眺めるのが好きだったので、160種類の野菜や昆虫が描かれた若冲の『菜蟲譜』や、150種類もの貝が並ぶ『貝甲図』などを見ていると、"萌え"ます。身もだえます。

今まで見た中で最も好きなのは『紫陽花双鶏図』。(上の写真はその一部)
躍動と静粛が同居する緊張感がたまりません。代表作『動植綵絵』の中の一枚です。
『動植綵絵』は鳥類や魚類、昆虫や植物などが、奇抜な構図と美しい色彩で埋め尽くされた、30幅からなる掛け軸の作品群で、たまーに皇居の三の丸尚蔵館で観ることができます。

若冲の独創性がずば抜けて表れているのが、六曲一双、ペアの屏風で合わせると幅が7mを超える「樹花鳥獣図屏風」です。
作品全体に、縦横約1.2cm間隔で線が引かれ、8万個(!)を超えるマス目で構成された、驚きの作品。
初めて近づいて見た時、まるでデジタルで描かれたコンピューターグラフィックスのようだと思いました。
200年経っても新しいと思える作品、そんなの他で見たことがありません。
"升目描き"といわれる同様の技法で描かれた「白象群獣図」も一見の価値ありです。
(6月8日〜27日の間、どちらも同時に千葉市美術館「伊藤若冲 アナザーワールド」展で観ることができます。)

若冲好きの度合いが年々増してきて、最近では甲賀の山奥まで『象と鯨図屏風』を見に行ったり、『菜蟲譜』のキュートな蛙に会いに栃木へ行ったり、50年ぶりに修復を終えた『花丸図』を求めて金刀比羅宮まで行ったりしています。
今年の秋には京都の鹿苑寺(金閣寺)で『鹿苑寺大書院障壁画』が公開されるかもしれないので、今からとても楽しみです。

若冲が今の時代に生きていたら、いったいどんな表現をするのだろう?
そんな想像をするとわくわくします。

No.56:告白と告知

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こんにちは!
今年は麻布十番祭りでカメを釣ろう!と今から張り切っている宮本です。

早速ですが、皆さん怖いものってありますか?
私、物心ついたときから巨大物恐怖症なんです。
でっかいものがめちゃくちゃ苦手。
でっかいものといっても、普通のビルとか建物は平気なんですが、
大仏様、観音様などがダメなのです。
心臓がきゅーーーんとするというかなんというか
はうあっ!
ってなるんですね・・・
他にも、ボーリング場の上にある巨大なピンや
大漁旗、鯉のぼりもダメ・・・
なので5月は油断してると鯉のぼりに出会うので
慎重に街を歩くのです。不意打ちはいけません。
分析によると、大きいはずがないのに大きくなっちゃてる!
というものがどうやら苦手らしいです。
あとは、変な形のもの。
東京ドームとか、ちまたで有名のスカイツリー!
あの白くてあみあみした感じはとても怖いです。
けれど、完成したら観に行きたいと思っています。
これって怖いもの見たさです。
恐怖症に怖いもの見たさは付き物です。
皆さんはいかがでしょうか?

さて、私の恐怖症を告白したところで告知です。
5月26日に高杉さと美さんの3rd アルバム<MASCARA>が発売されます!
[CD+DVD] ¥3,990(税込) バージョンに収録されている
Music Video「サクライロ 」「 NOW! 」「マスカラ」 の3作品を
私たちもちごめで作らせて頂きました。
「サクライロ」は全実写。
「NOW!」はフルアニメーション。
「マスカラ」は実写+CG合成 ※コチラはもちごめfeat.S.O.N.E (家元CG部)です。
それから、Music Video BeeTVにて配信されている「ふたつの空」 も同じく作らせて頂きました。
色々な手法を駆使し、それぞれコシと粘りのある作品になりました。
皆さんCDを購入して観てください!
詳しくはこちら http://takasugi.tv/index.html

No.55:桃ラー

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こんにちは。アルティナのおかだです。
みなさんは連休をいかがお過ごしでしたか?
私は結局どこも行かずに都内でぼんやりと過ごしてしまいました。

で、そんな連休中のある夕方、友人宅でゴハンをご馳走になっていたら、そこで出て
きたのが「桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油」略して桃ラーでした。各方面で
話題になっていたのは知っていましたが、元々そんなにラー油好きというワケでもな
いので、そういうもんねというスタンスで見過ごしておりました。
ところが!
今回食べてみてびっくら美味しい。
みなさんもうご存知の話なので、遅きに失した感がありますが、これは売れるわーと
思いました。(いやもう売れまくってるんですけどね)

で、食べての感想を言うと、これはラー油ではないのですね。
今までのラー油は辣(辛い)のための調味料でしたから、それ自体では辣という単味
しかなく、舐めて美味しいものではありません。いわば調味される材料と混ざった時
にその本領を発揮できるもの(だから調味料なんですけどね)でした。
しかし、この桃ラーは辣単味ではなく、幾つかの味が複層的にあるので、それだけを
舐めても美味しいと感じられるものとなっているのでした。

そして、そのポイントとなるのは「具だくさん」でも「ニンニク」でもなく、「塩」
だと思うのです。
桃ラーの中に結構多めの塩が投入されているので、「辣(辛さ)」と拮抗した「鹹
(塩辛さ)」のバランスが取れて「辛そうで辛くない少し辛い」ができたのですね。
辛さをやわらげるのは塩辛さだった、というワケです。
普通に考えるとちょっとヘンな感じで、辛さをやわらげるのは甘さじゃないの?とも
思うところですが、そこが味覚の不思議さなのでしょうね。

いやぁ、ラー油に塩を発見した人はエラい。

ということで、これを味覚の話だけで終わらすのではなく、映像や広告でも同じと考
える。どこでバランスをとるのか、どこでバランスを崩すのかを常に大切に。例えば
「暗さ」の反対が「明るさ」ではないこともあるという前提で、さまざまな映像要素
をもう一度考え直して組み直すことが新しい感覚の発見につながるのではないか、と
考えた連休でした。

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